森信雄七段一門祝賀会 2009年 (2009.5.5) (byドクター尼子、photo by しいのみ&倉敷の山崎ファン)

もう恒例になった感の祝賀会。

阪神ホテル10Fに来ると、「帰って来た。」という気分になります。

ところが、いつも早めに来られるしいのみさんの姿が見えません。 「?」になりつつ、同行した地元の将棋関係者と、福山での名人戦について語りながら、指導対局を待ちました。

途中、会場に来られた山崎先生に気が付き、ご挨拶。 「今日は主賓ではないので、出番はありませんよね?」 カメラを忘れて来てしまったので、ちょっとお伺いしてみました。

「ええ。あ、でも、澤田君と席上対局があります。」

あら〜、それならカメラを持って来るんだったと後悔しました。

指導対局は、今年も山崎先生クジを引けずに終わりました。 でも、阪口四段と片上五段に指導していただき、将棋ファンとしては十二分に満足です。

さて、阪口四段に優勢な局面から自滅して勝てず、『しまったなぁ。』と反省しきりの尼子。 うなだれてロビーへ出たところ、いきなり「ドクター尼子さんでしょうか?」と女性に声を掛けられました。 「はい、そうです。」 知的な美女に見覚えなく「?!」状態ながらも、習い性でにっこりとする尼子(笑)

「掲示板に時々書き込みをしている西瓜です。」 と名のられて納得です。 そうと分かれば、もうお友達ですから大丈夫、かな。

「さっき、しいのみさんがいましたよね?」 指導対局中に、「昨日から奈良に行ってたので遅れました。」と、挨拶を受けたのですが、また姿が見えません。

「着物に着替えるからって行かれましたよ。今日は、指導対局はいいって。」

いつもながら、気合十分な管理人さんです。

お互いに羽生名人ファンからスタートして、それから山崎先生応援団の経歴の西瓜さんと尼子です。 そんな話をしながら、さらに交遊が深まっていきます。 しかし、指導対局を待つ身でもあるので、話はそっちへ。

「野間先生のAなんです。」

「僕は、1局負けて、次は片上先生のBを待っています。」

野間先生は指導が懇切丁寧なので、なかなか@が終わらないようですね。

「次のもクジを引いたらどうですか?」

「そうしましょうか。」

Bのクジを引く西瓜さん。 引き当てたのは、何と『山崎七段B』ではありませんか!

「私、運がいいのでしょうね。」 いい笑顔です。 そのとおり、おめでとうございます☆

指導対局が始まったので西瓜さんと別れ、その後にホテルのチェック・インがあったので、会場に戻ってきたのは、指導対局の終了間際でした。

山崎先生の指導も丁寧ですから、西瓜さんの局面もまだ手数がかかりそうです。

和装のしいのみさんも発見。 シックな黒の和服姿でしたが、後で聞くと、忌野清志郎の死を悼んでのことだったそうです。

「そろそろ会場が開きますけど、行きませんか?」

「そうですね。」

なぜか前のテーブルが残るのですが、写真を撮りたい我々にとっては好都合です。 席を確保して、西瓜さんの指導対局の終了を待ちます。

西瓜さん、合流。 と、遅れて会場に入って来た山崎先生が、西瓜さんの隣へ。

「いや、ご自由にって言われたんですが、こんな前しか空いてなくて。」

いやいや、これは我々にとって大幸運ですよ、山崎先生☆

「これなら、3年に一度くらい、山崎先生が主賓をはずれてもいいですよね。」

「ええ、そうですね。」 無邪気に喜ぶ尼子と管理人さんでした(笑)

「体調はどうですか?」 「いやあ、良くないです。」

口内炎ですかぁ。かろうじてドクター尼子の守備範囲ですが、得意範囲ではありません。

うーん、役立たず@ノンスタイル風。 しかし、食欲はあるようなので一安心でした。

さて、祝賀会の開演です。 主賓のお三方の嬉しそうなこと。 西瓜さんは、安用寺先生への花束贈呈の役。

安用寺先生の満面の笑顔が印象的です。 挨拶の間に拍手が来ると、「もっと拍手を下さい!」と催促されました。 全身、昇級・昇段の喜びに満ち溢れているのが好ましかったです。

「いつも山崎君頼みなので、今回は自分がこうして壇上にいられるのが嬉しいです。」

(壇上に向かっているので)後ろ姿の山崎先生、きっと苦笑いだったのでは?

さて、乾杯の音頭は、東七段でした。 お祝いの言葉の後は、成績が「ちょっとだけ」不振だった増田・山崎両兄弟子への苦言が続きます。 「えっ、僕に来るんですか?!」 って言う表情の山崎先生。

「彼の成績が振るわないのは、もてすぎるからだと思うんですよ。」と東先生。

「事を成すためには、願掛けをするでしょう?酒を断つとか、煙草を吸わないとか。」

「山崎七段には、半径5メートル以内に女性を近づけないというのはどうでしょう?」

「もっとも、半年後くらいに婚約発表ということでもあれば、それは構いませんよ。」

これには参った(?)山崎先生でした。 「そういう女性はいないですよ。」 ということです。

その後、しばし、師匠のブログに載っていたトレッキングのお話。

「あの先生、すごい方ですよ。」 「僕たちが苦労している岩場でも、スイスイですからね。」

山崎先生の健全な生活のお話は、いつ聞いても嬉しい応援団です。

さて、メインイベントでもある席上対局。

まずは、安用寺先生と大石新四段の10秒将棋です。

解説は、山崎先生と糸谷五段。

「10秒将棋は、若い方が有利ですね。」

「ですから、これは大石君が勝ちます。」 と断言の山崎先生。

「オッズでいけば、99対1でしょう。それでも、僕は大石君に掛けます。」

壇上から「そこまで言うか?」と安用寺先生の声が(笑)

「いや、さすがにそこまでは。」 と、フォローに回る糸谷五段。

「まあ、4対6ぐらいでしょう。」

「フォローになってるんか、それ!」と安用寺先生。

振り駒で、安用寺先生が先手に決まりました。

「安用寺さんが先手?それくらいのハンデは必要でしょうね。」 と山崎先生。

「違う、振り駒!振り駒で決まったんや!」 解説者を振りむいて訂正する安用寺先生です。

いよいよ対局開始。

居飛車党の大石四段が、いきなり三間飛車に。

「これは、得意じゃない相振り飛車でも、いい勝負ということでしょう。」

山崎先生の毒舌解説に、場内爆笑。 笑っていなかったのは、安用寺先生だけだったかも・・・(爆)

しかし、将棋は安用寺先生の必勝形に。 いい感じで王手飛車までかけられたため、暴れる大石四段ですが、敵陣に竜を作って、もう少しで安用寺先生の勝ちになりました。

「きっときれいな収束をみせてくれるでしょう。」

「まあ、ここで竜を逃げておくのが『保険流』でして・・・。」

この辛口なコメントが終わらないうちに、安用寺先生、竜で金を取っちゃいました。

明らかに動揺している安用寺先生。

「えっ、これは逆転ですね。どうして逃げなかったのか?」

「もう、再逆転はありませんから、あとは大石君の収束をみるだけです。」

ほどなく安用寺先生の投了。

「普通は、集中すると解説のコメントは聞こえなくなるんだけど、今は逆に秒を読む声の方が聞こえんようになってしもうて・・・。」

悔しさを表す安用寺先生。 山崎先生の毒舌勝ちでしょう(笑)

続いては、山崎先生と澤田新四段の10秒将棋。

「僕が解説かな?」 と登場した片上五段でしたが、彼方でぼやいている先輩に、 「安用寺さん、何か言いたいことがあれば、どうぞ。」 と振ると、 「言いたいこと、大ありや。」 と、片上五段のマイクは安用寺先輩の手に移りました。

「もう、どちらの応援かは、おわかりでしょうね?」 に、会場から笑いと拍手です。

このあたりの呼吸は、関西の棋士さんならでは。

壇上では、振り駒で澤田四段先手になり、対局開始。

「え、先手は澤田君なの?同じ条件で(山崎君に)負けてほしいなぁ。」

「やり直さへん?」 会場、爆笑。 壇上で苦笑の山崎先生。

しかし、始まった将棋を止めることはできず、山崎先生の後手ごきげん中飛車へ。

「最近、山崎七段が後手番でよく用いている戦法ですね。」 糸谷五段は、冷静な解説。

「ここまで、どっちがええの?」と安用寺六段。

「そうですね、ちょっと後手の方がいいと思います。」 なかなか山崎不利な局面が出てこなくて、面白くない安用寺先輩です。

「何か(昔の)山崎君のことで、暴露するようなことはないの?」

将棋以外に活路を見出そうとする安用寺先輩ですが、 「いやあ、僕は広島将棋センターでも時期がかぶっていないし・・・。」 と、マジに困ってしまう糸谷五段でした。

局面はめまぐるしく移り、途中は澤田四段が優勢と思われる局面もあったようですが、山崎先生の勝勢。

「これは、いかんね。勝とうとして、地味な手ばかり指しよる。」

安用寺先輩の挑発も、逆転には結びつきませんでした。

最後は飛車をただ捨てに打ち込むという派手な手で、山崎勝ちでした。

「いやあ、負けると何を言われるかわからないので、地味な手で勝ちました(笑)」 とは、山崎先生の局後の一言。

「安用寺さんには、2回勝ちましたね。」とガッツポーズで、場内を沸かせました。 さすがに関西の棋士同士ですね。 阿吽の呼吸はお見事でした。

さらに、抽選会で安用寺先生の色紙が当たったのが、なんとしいのみさん。

「色紙を山崎ファンの代表に持っていかれるとは、安用寺さんの3連敗かな〜?(笑)」 と、山崎テーブルでは、おまけで盛り上がりました。

最後に森師匠の挨拶。

ここでも、山崎君はしっかりしてもらわないといけないとの指摘が。

「主賓でなくても出てくるんだ、僕は。」 と、小さくぼやかれた山崎先生でした。

それだけ期待が大きいということですよ。 来年は、是非、A級八段のお祝いをさせて下さいね。

−完−