森信雄七段一門祝賀会 2010年 (2010.5.3) (byドクター尼子、photo by かたかご&涼暮&ドクター尼子)

1時にホテル阪神の会場へ着くと、かたかごさん、ゆたぽんさん(片上先生HP管理人さん)が、来られていました。
「山崎先生に指導対局をしてもらいたいと思って来たんですが、見事に引当ましたよ。」
と、『山崎七段@』の札を見せるゆたぽんさん。
満面の笑みです。
僕の引きは・・・、千田(ちだ)三段@でした。
かたかごさんは、指導対局を受けずに写真班とのこと。
しいのみさん、ひーちゃんさん、ぷみぽんさんのお着物の三人は、祝賀会の前に来られるそうです。
指導対局前のお部屋で、山崎先生にご挨拶。
糸谷五段や室谷女流と雑談に興じられていた山崎先生でしたが、
「実は、昨日、某先生から、”お部屋のクリーニングキット”が届いていたんですよ。」
と、驚きの情報が!
「某先生、どうして山崎先生のお部屋のことをご存じなんですか?!」
「いやあ、どうしてでしょう?」
「まさか、たこやきノートを読んでいらっしゃるとか?」
「それはないんじゃないでしょうか。
でも、キットが届いたことだし、そろそろ、部屋を片付けないかんかなぁ(笑)」
『水浸しになったお部屋が、どんな具合なのか?』は、たこやきメートの等しく気になっているところです。
「かびが生えるんじゃないかって心配ですよね。
 誰か、きのこが生えるんじゃないか?って言ってた人もいましたよ(笑)」
とは、たこやきメートの同士の会話を語るかたかごさんでした。

1時半になり、指導対局が始まります。
森信先生から「自己紹介をするように。」と促された山崎先生。
どうやら、段位を森信先生に間違われたようで、
(対角線の一番遠い席だったので、森信先生の声は聞きとれませんでした。)
「山崎です。”八段”と間違われないように頑張ります。」
と挨拶をして、ドッと笑いを取っていました。
つまりは、「八段になる!」という意思表示ですよね、山崎先生〜♪
指導対局は、千田三段に鋭く攻められて、40分余りで投了。
部屋を出ると、西瓜さんがそこにいらっしゃいました。
「盤面に集中されていて、気づいてもらえませんでした。」
「いやあ、すみません。どうしてこんなことになったのかと、ずっと後悔していたんですよ。」
その西瓜さんの札を見ると『千田三段A』。
「あ、僕と隣の人とが今終わったので、すぐ指導してもらえますよ。」
ということで、西瓜さんは指導対局へ。
僕は、『阪口五段B』を引いた後、チェックインに向かいました。

阪口先生にも攻めつぶされて、30分で投了。
山崎先生の傍に行ったところ、
「今日は(指導対局は)どうでした?」
と、山崎先生の方から声をかけて下さいました。
こういうさり気ない気配りがうれしいですよね。
「阪口先生に、30分でふっとばされました。」
と答えると、山崎先生にクスッと笑われました。

かたかごさんとふたりで、
「山崎先生、かっこいいですよね。」
「そうそう。」
「扇子を使われているのが、とてもいい感じです。」
「そうですか。」
「くらくらしそう・・・。」
とヒソヒソ話していたら、
「何を話しているんですか?」
「あ、いえ、別に・・・。」
例年以上に声をかけてもらい、そんな小さなことにも満足なたこやきメートです。



指導対局が終わりかける頃に、お着物の三人さんが華々しく登場。
いやいや、艶やかで、そこだけがひときわ輝いています。
しいのみさんは、森信先生から花束贈呈の段取りを一任されているそうです。
もう、祝賀会にも欠かせない存在です。
そして、初参加の女性が花束贈呈というのが、お約束です。
早速、花束贈呈者を決めるじゃんけんが、三人で始まりました。
一番勝ちが山崎先生への花束贈呈者です。
そして、勝者、ひーちゃんさん!
「倉敷(マイナビ)から、私、引きが強くなりました。」
と、いつもながらのひーちゃんさんの笑顔です。
さあ、来年の贈呈者は、貴女かもしれませんよ。

祝賀会の開場も近くなりましたが、いつもながら最後になるのが山崎先生の指導対局です。
教えるのが丁寧ですからね。
「あ、それを取っちゃうと・・・。
ここまで互角のいい将棋なんですから。」
「と言うことは、これを取っちゃいけないんですね。」
と、手を引っ込めて考え出す下手。
今日も、そんなやり取りがありました。


ようやくトイレに入られた山崎先生。
ここは、連れ○ョンの一手(笑)
「いつもながら丁寧ですね、先生。」
「いや、今日は、最後に強い子が来ましてね。危なく平手で負けるところでした。」
「そんなに!」
「ええ、大学生の強豪で、名の知られた子なんです。作戦にかかって、危なかったです。」
相手に合わせて力を出されるのが山崎流です。
トイレから出てくると、
「山崎先生と一緒にトイレに行けるって、うらやましいです。」
と、たこやきメートのひとり(女性)に言われちゃいました。
はい、男子の特権です(笑)

会場では、主賓席と森一門席が決まっているだけで、あとは自由席です。
たこやきメートで、主賓席の右手のテーブルに陣取りました。
かたかごさん、ゆたぽんさん、しいのみさん、ひーちゃんさん、ぷみぽんさん、尼子、西瓜さんの順です。
かたかごさんのお隣には、糸谷先生ファンで、東京から来られた女性が、お友達とふたり座られました。
「東京でのイベントで面識があります。」とかたかごさん。
まだまだ、女性ファンの数は、少ないですからねぇ。
西瓜さんのお隣は、川崎先生の教室に通われている女の子とお母さん。
「将棋を始めて1年で二枚落ちだそうですよ。」とビックリの西瓜さん。
いや、それはすごい上達ぶりですね。
ということで、ゆたぽんさんと僕を除くと、女性ばかりの艶やかな席ができました。

開演前に、花束贈呈の方々は、ステージ横に移動です。
残された僕たちは、写真班です。
まず、主賓として、山崎先生が紹介され登壇。
すぐにひーちゃんさんの花束贈呈で、これには意表をつかれました。
主賓四人揃ってからの花束贈呈だと思っていたのです。
あわててシャッターを切ったのですが、デジカメの弱点で、写りが遅い・・・。
「ああ、撮れていない。」
西瓜さんも同じだったようです。
かたかごさんもゆたぽんさんも、贈呈から退場までが早く、デジカメが追いつけませんでした。
「握手の時間があれば、写真が撮れたのに。」
と、後で残念がると、
「壇上で、手を握り締めようかと迷ったんですけれどもね。」
と、ひーちゃんさんが笑います。
『いっそ抱きついて下されば面白かったのに』と、僕の発想はもう宴会モードです(笑)



しいのみさんのひとこと祝辞は、主に山崎先生へのメッセージで、昨年の棋戦優勝から王座戦の挑戦に喜んだことから始まり、観戦記者の小暮さんからいただいたメールの内容を紹介しながら、新年度の山崎先生のさらなるご活躍を祈るという、素晴らしい内容の祝辞でした。
その模様は、森信先生の「日々あれこれ」にお写真がありますので、ご覧下さい。



宴会が始まると、緊張していたしいのみさんたちにも笑顔が戻ります。
主賓の山崎先生は、各テーブルを回りながらご挨拶をされるので、この時はあまりお話しができません。
「二次会、来られますか?」
「はい。行く気満々です!」
「じゃあ、その時に。」
テーブルに回って来られたときに、気を使って下さいました。
途中、パナソニック電工(森信師匠のおけいこ先)の方のマジックショーが始まると、山崎先生も呼ばれてゲストでご登壇。
山崎先生がニコニコマークを書いた百円玉が、赤い財布の中にワープして、しかも赤い紙につつまれているという驚きのマジックでした。
壇上で、驚いたり、笑ったりと、山崎先生の表情が豊かでした。

開宴から小一時間で、主賓のお礼の言葉になりました。
山崎先生は、若手が台頭して来ているので、いつまでも若手の代表とは言えなくなり、そういう意味でも、今年は頑張りたいという内容のご挨拶でした。
扇子の揮毫についても触れられて、
「みんなが二文字なので、しまったかなと思いましたが、気合、気力、やる気など、自分には”気”が足りないと思って、『気』と揮毫しました。」
はい、本気でA級八段、気魄でタイトル奪取、お願いします。
あ、たこやきメートとのお付き合いは、お気楽でよろしく〜♪

そして、いよいよ席上記念対局その1。
増田六段と室谷女流の角落ち戦です。
研修会の頃は、4枚落ちの手合いだったそうですが、早速、解説の山崎先生から、
「角落ちは、手合い違いじゃないでしょうか。10秒なら、どちらが(角を)落としても一緒です。」
と、増田先生に鋭いジャブを飛ばします。
日頃から先輩いじりが面白い山崎先生ですが、「優しい先輩でないと、いじれません。」とおっしゃっています。
増田先生は、優しい先輩なのがよく分かりますね。
「増田先生は、ほどよく酔ってらっしゃるから(笑)、お見苦しい棋譜をお見せするかもしれません。」
いや、確かに。テーブルを挨拶で回られた増田先生、顔は真っ赤です。
「兄弟子に、ひどいことを言いますね〜。」
と、上手に合いの手を入れる片上先生。
「いやあ、酔っ払いは、次の日になると忘れていますから、大丈夫でしょう。」
舌好調の山崎先生です(笑)
優しい増田先生は、黙々と駒を並べていかれますが、聞こえてますよね。
戦型は、室谷女流の中飛車。
「室谷さんは、僕と一回り違うんですよ。これには軽いショックを受けました。」
と山崎先生。
さらに、「室谷女流は終盤が強く、優しい顔に似合わず攻めは強気」と、こちらは持ち上げて紹介していかれます。
25手目の△35歩が、「上手の欲張った手」だそうで、「とがめに行かれて、(上手が)困っています。」というのが、両先生の解説です。
僕の棋力ではわかりませんが、10手進んで、室谷女流が▲38飛と回ったところでは、その意味が分かりました。
▲36歩と逆襲されて、
「これは、ムチャクチャ受けにくい。実力差を見せつけられましたね。」
と突っ込む山崎先生に、
「投げていいですか?」
と、増田先生が大きな声で初めて返されて、会場は大受けです。
さらに▲35銀と室谷女流がぶつけに行って、一方的な展開に・・・。
「これは、手合い違いです。」
との山崎先生の突っ込みに、
「負けました。」
と、潔い増田先生。
46手迄で、室谷女流の完勝で終わりました。

その後、山崎先生の挑発に乗った増田先生が、
「平手でやりましょう。僕は、左手で指します。」
これには、会場大拍手です。
室谷女流の先手で、やはり中飛車。
20手ほど進んだ局面では、
「どちらかと言えば、中飛車を持ちたい。」
という互角の展開でしたが、24手目の△73桂が波紋を呼びます。
「いや、これは挑発的な。」と山崎先生が言えば、
「(桂頭を狙われたら、上手が)潰れてもおかしくないでしょう。」と片上先生も呼応。
しかし、そこは増田先生が力を見せて、やはり互角です。
42手目に、室谷女流に疑問手が出ますが、すかさず、山崎先生が、
「ここは、△同歩の一手ですね。それから▲78金で。」
と、疑問手をとがめないように増田先生に催促です。
増田先生も心得たもので、笑いながら△同歩と指されました。
対局の結果は言わずもがなでしょう。
増田先生の先輩としての優しさが素敵だった席上記念対局でした。

席上記念対局その2は、山崎七段vs糸谷五段です。
「主賓なのに、何で片上君は対局がないの?」と増田先生。
「さあ、何ででしょう。解説の話が上手いからかな?(笑)」と片上先生。
森信師匠によれば、NHK杯決勝で見たかったという師匠の欲を、席上記念対局で実現させたとのことでした。
「さあ、山崎君は、糸谷君を相手に、形作りができますかねぇ。」
早速、増田先輩からお返しが来ます。
戦型は、山崎先生の三間飛車。
「お、これは右玉に来いと誘ってますね。いい勝負です。」と、増田先生。
糸谷五段も、それに応えて▲48玉です。
50手近くになって、9筋の折衝で糸谷先生が有利になった模様でしたが、山崎先生も勝負手を連発。
100手を越えて、「どちらが勝っているのか分からない」好勝負になりました。
最後は、詰めろをかけた山崎先生でしたが、糸谷先生にピッタリの詰みがあって、真ん中の55まで玉を逃げた山崎先生でしたが、▲56飛迄で詰みでした。
「最後は、偶然詰みがあって助かりました。」
と控えめに話す糸谷先生に、
「読み切っていただろう?」
と指さして突っ込む山崎先生。
お互いに笑顔の終局でした。



最後は、お楽しみ抽選コーナーです。
色紙、山崎先生プレゼント、片上先生プレゼントは拍手係のたこやきメートでしたが、増田先生プレゼントが西瓜さんに当選しました。
さらに、熊澤良尊さんの駒型ストラップが、ぷみぽんさんに当選です。
「いいですね、これ。」
と皆で回していたら、かたかごさんにもストラップが当選しました。
いい思い出が増えました。

閉宴後は、山崎先生と記念撮影。
山崎先生のプレゼントは、ジャムや飲料水の詰め合わせということで、宅配に。
「あれ?自分の携帯番号はどうだったかな?」
そうつぶやきながら、住所を書き込んでいる山崎先生。
「先生の住所と携帯電話番号の方がお宝なんじゃないですか?」
と聞くと、
「相手、男性ですから。」
と笑われた山崎先生でした。

今年も楽しい祝賀会でした。
「来年も会おうね。」
皆で約束しました。 

 (完)