神戸スペースシアター将棋まつり (2007.11.10) (まや山)(写真撮影:こてくん)

 

山崎先生にお会いして,来週の順位戦の勝利をお願いしてきました.これが第1の目的でしたので,本当に行ってよかったです.

11:40 会場に到着.対局場の一番前の席を確保.席は200席用意されているが,座っている人はまだ数人.

     会場の後ろのスペースで子ども将棋大会が催されている.

     せっかく下界におりてきたので,隣のビルに最新のノートパソコンを買いに行く.

     (将棋24で接続切れ負けが何10回とあり,何とかしなければと思っていたのです)

12:40 席に戻る.50分頃谷川9段,山崎先生,神吉6段,村田兄妹,藤原6段が後ろに集合されている. 

     パンフの「次の1手,詰め将棋」を解いて,応募箱に投函.

13:00 神吉6段の司会で始まる.会場もほぼ満員になっている.

     谷川9段が挨拶のスピーチ.山崎7段とは自宅でよく指します.この2、3か月調子が今一つだったが,最近なって戻りつつある.

      続いて山崎先生.神吉さんに調子はどうと聞かれ,今期はあまり思い出したくない,最近の2局もトン死で負けて,と苦笑い.

13:10 山崎7段対村田5段開始.神吉さんの話しでは村田5段は今日は切られ役で,山崎7段対谷川9段は山崎先生が切られ役とのこと.

始まってみると,両者の持ち味がでた好局で,山崎先生が華麗な攻めを決めた将棋なのですが,全く受けずに華やかに行き過ぎて,自玉に即詰が生じてトン死.

 

14:00 神吉の部屋.神吉さんのサービス精神旺盛なトーク. 谷川9段,山崎7段、村田智穂初段.

     神吉さんは,NHKの番組収録を終えて 今日東京から戻って来たとの前置きで,番組の宣伝.

     来年1月2日NHKBS2「大逆転将棋」.将棋盤を500面並べ,神吉さんの創作詰将棋100題を五人のゲストが次々に解いていく.誰が勝ったでしょうか.

     ゲストは,加藤9段,詰将棋作家の柳川氏,中村女流プロ,東大生の女流アマ名人,小5の詰将棋天才坊や.

     谷川9段の話題.朝日新聞に谷川さんのファッションが掲載された.関西は未だで,関東ではすでに掲載され,それを見た中村女流プロが仰天したという.

     谷川9段は指揮者の小林研一郎氏と親しく,こんな企画があるからと紹介されたとのこと.

     山崎7段の話題.最近2局のトン死の話.さっきの対局も気持ちよく勝たしていただけると思って,受けずに攻めたらまたトン死をくらって,とボヤキ. 

このあと休憩. 

     山崎先生が会場のうしろにいらっしゃったので,チャンス到来と思い,先生に挨拶にいく.

     「山崎先生,私,先生の大フアンです.来週の順位戦ぜひ勝ってください.朝から応援しています」

     「ありがとうございます」

     「最近の成績,思い出したくないといっておられましたが」.

     「さっきの将棋もきれいに決まったと思ったのですが・・・」

     「しいのみさんの山崎先生応援サイトでも応援しています」

     「本当にありがたいですね」.

初めてお目にかかりましたが,予想通り,素晴らしい人柄の好青年でした.

このあとの対谷川9段戦(山崎先生勝ち)はあとで棋譜つきでご報告します.これも山崎先生の持ち味がよくでた好局です.おもしろかった,の一語.

記念対局:谷川9段VS山崎7段(記録:西川3段)

振り駒の結果,谷川9段の先手.

▲7六歩 ▽3四歩 

▲6六歩 ここで山崎先生長考.

ピタットと手が止まり,時間を使っているので,神吉さん,山崎7段寝てるんと違うかと,見に行く.神吉6段「何考えてるの」,山崎7段苦笑して,

「晩ご飯のこと考えていました」といって,▽5四歩 神吉6段「山崎7段は多彩なワザを持っている若手で,なんでもやる.優勝したNHK杯戦でもいろいろなワザを連発して羽生を負かした」

以下「」は神吉6段のコメント

▲7八銀 ▽2四歩 と角頭の歩をつき,会場からオ〜とどよめき.(局後,4手目の長考は早く角頭の歩をついては…,遠慮したと山崎先生コメント)

▲6七銀 ▽4四角 神吉6段「挑発していますね.これは山崎スペシャルが見れそうですね」 

▲4八銀 ▽2二飛 

▲3六歩 ▽4二銀 

▲3七銀 ▽六二玉 (山崎先生,頬をふくらませ本気モード)

▲6八飛 ▽7二銀 

▲3八金 ▽7一玉 

▲5八金 ▽1四歩

▲4九玉 ▽1五歩 

▲4六歩 ここから解説は藤原6段.「」は藤原6段のコメント ▽1三香「スズメ刺しですか・・・」

▲8六歩 ▽1二飛 

▲6五歩 ▽3二金「独特の感覚やね〜」 

▲8五歩 ▽3三桂「端を攻めるよと端に集中」 

▲4四角「怒りましたね〜」 ▽4四同歩 

▲5三銀 ▽4三銀

▲7七桂 ▽4三金 

▲9六歩 ▽6二銀 

▲8八飛 ▽7四歩

▲8四歩 ▽8四同歩 

▲8四同飛 ▽7三銀 

▲8八飛 ▽7五歩 「山崎さんは8三歩と指す棋風ではない.こうでしょう」と,7五歩と動かす.

▲6七銀 (山崎先生さらに本気モードで)▽5五角 

▲6八角 ▽7六歩

▲7六同銀 ▽2五桂 

▲2八銀 「あとで叱られるかもしれませんが,こっちがよさそうですね」と後手の方を指差す. ▽1六歩 

▲1六同歩 ▽1八歩

▲5六歩 「お〜,手抜きして指すのが前進流.」(局後の感想では,角取りに行ったこの手が疑問手だったらしい) 

ペースはこっち,と後手を指しながら,「山崎さんは男らしく行くタイプ」と言うと,その通りに ▽1九歩成 

▲5五歩 ▽2九と 

▲7四歩 ▽8二銀

▲2一角 ▽4二飛 

▲8五桂 ▽8四歩 

▲7三桂成 (谷川9段が首を傾げているのをみて、「以前1度だけ対局したとき,谷川先生が首を傾げているので,

いいのかな,と思っていたら負かされました」藤原6段 ▽7三同桂 

▲7三同歩成 ▽7三同銀左

▲7四歩 ▽7四同銀 

▲6六桂 「先手,攻めていますけれど,急所を衝いているかどうか」と,神吉さんはもちろんのこと,

この藤原6段もなかなかシビアーな解説をします. ▽7四歩 

▲7四桂 ▽7四同歩 

▲2六歩 ここで解説が村田5段に交代. ▽2八と 

▲2八金 ▽5六香 

▲4八金 ▽6六桂 

▲2五歩 ▽5九銀 

▲9五角 ▽4八銀成

▲4八同玉 ▽5八桂成 

▲3七玉 ▽3五歩 

▲6六桂 ▽8二桂

▲7三歩 ▽7三同銀 

▲8三歩 ▽3六歩 

▲3六同玉 ▽3四金

▲8二歩成 ▽8二同銀 

▲7四桂 ▽2五金 「詰めろがかかるのかな」と村田 5段.実際はここから即詰になっていた.

▲2七玉 ▽3五桂 

▲3八玉 ▽3七歩 

▲2九玉 ▽3八金

▲3八同金 ▽3八同歩成 

▲3八同玉 ▽3七歩 

▲2九玉 ▽3八金 

▲投了          まで後手山崎七段の勝.

当日2局とも,山崎先生の伸び伸び自由に指して,チャンスを逃さない鋭い棋風を楽しめました. 見ていてたいへんな才能の持ち主だと感心し,こんな人が順位戦で負けるわけがないと納得して会場を後にしました.

 

(おしまい)